昭和30年頃購入された婚礼セットの修理再生のご注文を頂きました。合板製の再塗装は、無垢材と異なり困難なため基本的にお受けしていないのですが、思い入れのある婚礼セットとのことで出来る範囲で修理再生させて頂きました。ポリエステル合板の表面が所々めくれていましたのでこの部分の補修から取りかかりました。次にサンドペーパーで古い塗膜に細かな傷を付けて行きます。ここを丁寧に作業しないと新しい塗料の密着不良が起きる可能性が有ります。洋服箪笥の扉の白く濁った「コミ板」も補色塗装で違和感が無くなりました。さらに真鍮製の引手類はサンドブラストで汚れやサビを落として綺麗にしました。これで見た目にほぼ新品同様の婚礼セットとなり、こちらも嬉しく思いました。
制作事例
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