以前スポークベンチなどをご購入頂きましたお客様に、今回は普段使いのチェストのご注文を頂きました。ログハウス風のリビングに置くので、思いっきり個性的でユニークなものをというご希望でいくつかのデザインをご提案して、選択して頂いたのが今回のチェストです。本体は桜材、引き出し前板は面白い傷跡をもった樹齢約250年位のニレ材を使っています。一見フシの様にも見えますがそうではなく、成長段階において何らかの原因で表面が傷つき、そこを治す為に樹皮が盛り上がって出来た面白い傷跡です。自然が作り上げたこの魅力的な造形を最大限生かすために、全体における傷跡の位置決めと傷跡周りの削り出し、それに全体のウエーブラインの出し方に苦心しました。勿論、表面上の面白さだけではなく、送りアリ組でガッシリ組上げていますから、頑丈で永年の使用にも安心です。時々はこういった彫刻を含んだ仕事も楽しいです。有り難うございました。(^_^)
制作事例
Works